「つまらない」ということに気づく

妻を看取ってからもう2ヶ月以上経つが、いまだに時々涙が出る。

 

今日は風呂に入っている時、「つまらないなぁ・・・」と独り言を呟いたら涙が溢れてきた。

 

そうだ、自分はつまらないと感じているんだ。

こんな簡単なことに今さら気づいた。

 

妻とは何でも話していた。

 

つまらないことがあっても、「つまらないね」と伝え合えば、その分だけ2人で共有したことが増えた。

 

楽しいことがあれば、それを共有して楽しさを増幅させた。

 

今は映画を観ても感想を伝える相手がいない。

クイズ番組で正解が分かっても誉めてくれる人がいない。

 

こうして失ったものに気づくことが、妻と時間を共有していたことの意味を見出すことになっている気もする。

 

それがグリーフを癒やすプロセスの1つになるのだろうか。