妻の入院

妻が入院しました。

 

恐らく、もう自宅へは戻れないでしょう。

 

徐々に弱っていき、ほとんど会話がなくなっても、今朝までは側にいた妻。

 

独りになることがこんなにも辛いとは思っていませんでした。

 

付き添いを終え、帰宅するまでは、残っている野菜で料理でもしようと思っていたのですが、いざやろうとすると、どうしても気力が湧かず、断念しました。

 

この数日は妻の食欲がかなり低下し、ほとんど食べられなくなっていましたが、それでも食べてくれる可能性があるうちは料理のしがいもありました。

 

いつもの夕食の時間になり、肉体の反応としては空腹になって、お腹が鳴ったのですが、なかなか食べる気になりません。

 

入院したことについて身内と連絡を取り合っているうちに時間も経過し、いよいよ面倒になったのですが、何か食べなきゃいけません。

 

結局、レンジで解凍したご飯と納豆やなんかを口に詰め込みました。

 

味はよく分かりませんでした。

 

せめて面会が自由にできれば良かったのですけど、コロナのせいでかなり制限されています。

 

緩和ケア病棟は特例として時間の制限がありながらも面会することができるので、一般病棟よりはマシなのですが。

 

再発してから、ある状況に慣れると、また新たな状況になり、それに慣れるとまた・・・という繰り返しで、最近はそのこと自体にも慣れてきて反応が鈍くなってきていたのですが、今日は結構こたえています。

 

いよいよ独りになるんだなぁ・・・という実感がどうしても心を占めてしまいます。

 

どうせ面会できる時間は限られているのだし、明日は普通に勤務しようと思っているのですが、今夜、まともに眠れるかどうか、そして明日、まともに仕事ができるかどうか。

 

緊急の呼び出しがあるかもしれないと思うと、アルコールに頼るのも躊躇します。

 

元々酒には弱い方なので、飲めないことに対するストレスはありませんけどね。

 

毎晩、就寝前に飲んでいる薬が効いてくれるといいのですけど。