新型コロナウイルスの情報を見ると、「早めの相談が必要な人」に「免疫抑制剤や抗がん剤を使用している人」が含まれていますね。
闘病中の方も、私のような「第二の患者」の方も、入念な「手洗い」を心がけて、この事態を乗り切りましょう。
手洗いで感染症を予防しましょう
「重症化しやすい人」として挙げられると恐くなってしまいますが、がん患者が感染症に気を付けなければならないのは今に始まったことではなく、皆さん普段から気を付けていたことと思います。
ウイルスの感染を防ぐ対策としては、他のウイルスと同じですから、これまで気を付けてきていた人は、今まで通りの生活を続ければよいということになるはずです。
「日本臨床腫瘍学会」が出している資料にも「人混みを避け、手洗いなど一般的な衛生管理をお願いします」とあり、特別なことは示されていません。*1
それでも、恐いものは恐いですけどね。
私の職場にいる健康自慢の上司が「大抵の人は軽症で済むんだから、マスコミも世間も騒ぎすぎだ!」と憤慨しています。
確かにそれは事実かも知れませんが、大声で話す必要があるのでしょうか。
「第二の患者」である私は、色々と配慮をお願いしなければならない立場ですから、波風を立てないようにぐっとこらえていますが、弱者への配慮を欠いた発言にはいつも心が沈んでしまいます。
大抵の「軽症で済む人」の周囲には、「重症化しやすい人」がいるかもしれませんし、その家族がいるかもしれませんよね。
もし、私が感染してしまったらどうなるでしょうか。
まず、潜伏期間中に妻へ感染するリスクが生じます。
軽症の場合、自宅で療養することになりますから、妻への感染リスクはさらに高まるでしょう。
重傷であれば入院することになり、感染しているかもしれない妻を独り家に残すことになります。
ですから、私は感染症を恐れないわけにはいかないのです。
私としては、たとえ「騒ぎすぎ」であったとしても、きちんと手洗いをする人が増えてくれるのであれば、そのほうがありがたいです。
出先のトイレで手を洗っていると、指先をほんの少し濡らすだけの人とか、まったく手を洗わない人さえよく見かけます。
そういう人たちも、今回のことを機に、きちんと手を洗うようになってくれればいいなと願っています。
今シーズンはインフルエンザ患者が減少しているらしく、新型コロナ対策としての手洗いが奏功しているのではないかという見方もあるようです。怪我の功名と言えるかもしれませんね。
本当は騒ぎすぎることなく、みんなが感染症に気を付けるようになるのが一番いいのでしょうけどね。
*1:「日本臨床腫瘍学会」の「お知らせ」にある「新型コロナウイルス感染におけるがん患者への対応 Q&A(PDFファイルです)」より。