様々な症状

がんが引き起こす症状には、治療による副作用も含めると様々なものがあります。

中には意外と思えるようなものもあり、それががんや治療の影響だと気付かないまま困っていることがあるかもしれません。

以前と違う症状が出たら、医療スタッフに相談してみると解決できるかもしれません。

様々な症状

現在のがん治療はQOL(生活の質)を考慮するようになってきており、辛い症状があれば、それを軽減させる対策を講じてくれるようになっています。

ですが、患者がどのように困っているかがうまく伝わらなければ、当然ながら対策は取られません。

前の記事の繰り返しになりますが、困っている症状を伝えるのに、下記のリンクが参考になると思います。

 

www.shionogi.co.jp

妻の経験から

参考になることがあるかもしれないので、妻の経験をいくつかご紹介しておきます。

しびれ

妻は「しびれ」に悩まされていたのですが、それをうまく伝えることができず、対処するまでに時間を要しました。

最初のうちは「痛み」と混同していたんです。

そのため、主治医には「痛いです」としか伝えていませんでした。

しかし、痛み止めを服用していても、なかなか改善が見られず、主治医と相談しているうちに「痛み」ではなく「しびれ」であることが分かり、その後は対策を講じてくれました。

眠気

「眠気」には今も悩まされています。

主治医にも何度か相談していますが、これはどうしようもなさそうです。

妻は「痛み」がかなり強いため、痛み止めが欠かせません。

また、「吐き気」を抑える薬も「眠気」を引き起こすそうです。

そのため、「痛み」+「吐き気」を取るか「眠気」を取るかという選択になり、「眠気」を受け入れざるを得ない状況です。

いびき

これは上記リンク先にある症状に含まれていないので、医学的に認められるかどうかは分かりませんが、再発前はそれほどひどくなかったので、がんと治療による副作用によって引き起こされているものと考えています。

 

妻は腸骨の「痛み」のために、横向きに寝ることが難しくなり、ほとんど寝返りを打たずに仰向けで寝ています。

それが「いびき」の大きな要因だと思います。

 

また、「痛み止め」などの影響もあるかもしれません。

 

これは相談しても対処が難しいでしょうから、主治医に相談したことはありません。

妻自身はあまり困っていませんしね。

 

困っているのは、隣で寝ている私の方です。

元々、私は睡眠時無呼吸症候群の傾向があったのですが、妻の再発が分かってから、眠りがさらに浅くなりました。

そこにいびきですから、不眠にずいぶん悩まされました。

 

初めは妻に言うのが可哀想だったので、何も言わずに我慢し、妻が寝入ってから、リビングのソファに移動して眠るようにしていたのですが、それが何日も続くと、その理由を妻が尋ねてきました。

 

いびきで眼が覚めてしまうことを伝えると、妻は寝室を別にすることを提案したのですが、その表情があまりにも不安そうに見えたので、実行することはできませんでした。

 

現在は、私が睡眠を誘う薬を服用した上で、耳栓をして眠ることで朝まで眠れることが多くなりましたが、時々耳栓をするのを忘れたり、いつの間にか外れてしまっていたりすることもあります。

また、明け方に私の眠りが浅くなったタイミングで妻のいびきがひどくなると、耳栓をしていてもいびきの音で眼が覚めてしまうことがあります。

 

こういったことも「第二の患者」の悩みと言えるかもしれません。

 

しゃっくり

最も意外だった副作用は「しゃっくり」です。

ただの「しゃっくり」ですから、初めは副作用だと気付きませんでした。

でも、ある抗がん剤を使用した後、数日間は「しゃっくり」に悩まされるということが続き、きっと副作用だろうと思い至ったのです。

 

でも、「しゃっくり」ですから、相談しても仕方がないだろうと、しばらくは我慢していました。

ある時、「何か困っていることはありませんか」と主治医が聞いてくれたので、「実はしゃっくりが・・・」と言うと、「では、薬を出してみましょう」ということになりました。

 

処方された薬を飲むと、症状が改善し、だいぶ楽になったようです。

「しゃっくり」に効く薬なんてあるんですね。

ちなみに、医学的には「しゃっくり」は「吃逆(きつぎゃく)」というらしいです。

薬の袋に書いてありました。

 

「しゃっくり」でさえ薬で対処できるということは、もしかしたら「いびき」も相談してみたら・・・と思うこともあるのですが、「私のいびきがうるさくて、夫が困っています」と妻に言わせるのは忍びなく、言い出せずにいます。