例えば洗面所の照明

NHKの「ひとモノガタリ」という番組で中島ナオさんという女性とその活動を知りました。

 

www4.nhk.or.jp

 

www.delete-c.com

 

www.nheadwear.com

 

例えば洗面所の照明

「デリートC」という活動については、上記のリンク先を見ていただくほうが良いと思いますので、詳しくは書きません。

 

私が気になってしまったのは、番組の後半で中島さんが話した「コンタクトレンズを何ヶ月分買っていいのだろうか」というひと言です。

同様のことを考えずにはいられないからです。

中島さんはその言葉の後、「(活動を続けているうちに)そんなこともあまり考えなくなってきた」と続けていたのですが、私はなかなか「そんなこと」から離れられずにいます。

 

例えば洗面所の照明が切れたときです。

どんな電球を買うべきでしょうか。*1

 

今どき照明器具を買うなら、普通はLEDでしょうか。

確かに電気代のことだけを考えれば、当然LEDです。

でも、LEDは購入費用が高くつくので、点灯時間が短い場所では、白熱灯のほうが安上がりかもしれません。LEDにして電気代で元を取るには長い年月がかかります。

でも、LEDのメリットは電気代だけではありません。

LEDは故障しにくいので、交換の手間が少なく済みます。

 

というようなことを考えながら「ねぇ、どっちがいいと思う?」と気軽に妻に相談することはできないのです。

「何年で元が取れるか」「何年後に交換することになりそうか」、これらのことを妻に考えさせるということは、「その頃は私はたぶん・・・」と妻に言わせてしまうことになりかねません。

 

ですから、ちょっとした買い物の選択でも、このようなことをうっかり妻に相談してしまうことのないように気を付けている必要があります。

そんな時、私はいつかは訪れる「妻がいない生活」と「その時を考えなければならないこと」を否応なく意識させられ、気持ちが沈んでしまうのですが、それを妻には覚られないように平静を装います。(もしかしたら、妻は気付かないふりをしているだけなのかもしれませんが。)

日々の生活を平穏に送るためには、「考えていないふり」「気付かないふり」も必要なのかもしれません。